最終

考えれば考えるほど困っちゃうわ・・そう。口答試験のことだよ。今さらそんなことをくよくよしてもどうにもならないって知ってながら、心配せずにはいられないんだ。そうだよな、確かに質問によりよく答えられることを知ってんの。だけど、その瞬間にはどうも思い出せなくて・・まあ、誰だってそうじゃないだろうか。すべてが終わったら、思い出して、後悔したりしてるんだね。だから、もう変えられることじゃないから、前向きになって目の前のことに集中していくに限るんだ。

昨日は正式的に最後の日だ。というのは、もう学校には行かないんだね。授業もこれで終わるんだ。なんか急だけど、あっという間に終わった。友達とは、一緒にいる時間はここで終了だ。時々振り返ると、あの楽しいときを思い出して、自分ににっこり笑うことくらいしか残ってないだろう。手紙を読むたび、あの頃毎日ひたすら手紙を書いて、宿題やテストを頭の裏に捨ててちゃって、次の日に渡すものだったなあ。そして、毎日思ってた、今日はもらうかなって。それが学校に行ったわけじゃないかな・・・毎日それを楽しみにしてた。そして、交換する頻繁はだんだん低くなってきて、最後にはやめたけど、それはのっぴきならないことだから、まあいいや。一緒にいた時間は本当に楽しかったなあ。そんな一つ一つ些細なことこそが、僕の高校にいる二年をまとめた。それから、この一つ一つのことはいつまでも、記憶に置いといて、将来辛い時や、切ない時に出して、回想して癒される。

そうだ。間もなく、卒業駅だ。最後の駅だ。後は試験しかないので、それから降りるしかないんだ。降りてから、少し迷うかもしれないけど、他の線に乗り換えるんだ。そして、また新しい旅が待っていてくれるの。それは、二年後、日本での旅でしょうか。